<高校野球福井大会:福井商2-0春江工>◇26日◇決勝◇福井県営

 福井商が今春の選抜大会に出場した春江工に競り勝ち、2年ぶり22度目の出場を決めた。エースの中村文英(3年)が6回2死まで1人の走者も許さない完璧な投球を披露。3安打で春江工を完封し、前半に挙げた2点を守り抜いた。

 今夏は1点を確実に狙う野球を徹底し、ノーシードからの優勝。米丸友樹監督(35)は「1戦1戦成長が見て取れた」と、試合ごとのチームの成長に手応え。中でも中村文は1回戦・丸岡戦から決勝まで全5試合に先発し、2回戦・若狭戦から4試合連続完投。準々決勝ではセンバツ4強の敦賀気比・岸本淳希(3年)に投げ勝つなど、2年から主戦を務めてきた力を十分に発揮した。

 ◆福井商

 1908年(明41)創立の県立校。生徒数855人(女子592人)。野球部は22年創部。部員数は73人。甲子園は春17度、夏22度目の出場で78年春準優勝、96年夏4強。主なOBは広島天谷宗一郎、元西武山岸穣ら。所在地は福井市乾徳4の8の19。八田幸明校長。◆Vへの足跡◆1回戦8-0丸岡2回戦5-3若狭準々決勝5-1敦賀気比準決勝5-1福井農林決勝2-0春江工