日刊スポーツ記者がお勧めする全国の有望選手にスポットを当てる「ピカイチ投手編」。

 昨夏、甲子園V投手に輝いた前橋育英(群馬)・高橋光成(3年)が最後の夏に挑む。新チーム後は公式戦で1試合に登板したのみ。チームは秋、春とも県初戦で敗退した。1月には右手親指の付け根を骨折するなどアクシデントも重なったが、1日4食の食事と走り込みで、体重は昨年から7キロ増えて89キロに。「強いボールを楽に投げられるようになった」と、レベルアップの成果を口にした。ノーシードで臨む今大会に向けて、「工藤(主将)1人に優勝旗を返しに行かせるわけにはいかない」。エースとしてフル回転し、夏のマウンドで再び輝きを取り戻す。