<高校野球大阪大会>◇31日◇準決勝

 大体大浪商が31年ぶりの決勝進出を決めた。大阪大会準決勝で2年生エース北畑勇季が2失点完投。金光大阪を3-2で下した。大体大浪商の決勝進出は牛島和彦(元ロッテ)-香川伸行(元ダイエー)のバッテリーを擁し、甲子園で4強入りした79年以来。「OBや周りは騒がしいけど31年ぶりとか考えてもない」と、昨年4月から指揮を執るOBの四田勝康監督(53)は無関心を装ったが、高まる周囲の期待はひしひし感じている。

 2失点で9回を投げ抜き3戦連続完投の北畑は「試合前夜は母が作る2玉の野菜たっぷり焼きそばが験担ぎ」と笑顔を見せる。今の選手たちは昔の強い浪商を知らない。その分、気負いもない。就任2年目で、93年に住友金属を率いて日本選手権制覇を成し遂げた名将が決勝まで導いた。1日はナインが、履正社に勝って甲子園に導く。【加藤仁】