<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇4日◇兵庫県立芸術文化センター

 第92回全国高校野球選手権大会(7日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、兵庫・西宮市内で行われ、3回戦までの対戦が決まった。夏は33年ぶりの出場で、一二三(ひふみ)慎太投手(3年)擁する東海大相模(神奈川)は、5日目第3試合の2回戦で初出場の水城(茨城)と戦う。

 東海大相模・一二三が、新球「シュート」を武器に、リベンジのマウンドに上がる。2回戦で水城との対戦が決まり「相手は関係ない。自分の投球をするだけ。やってやろうという気持ちです」と力を込めた。

 大会屈指の本格派右腕と注目されながら今春のセンバツは初戦敗退。「制球が安定しなかった」と、5月から横手投げに取り組んだ。直球がシュート回転することが多くなったが、神奈川大会ではその球が結果的に相手打者を苦しめた。8月1日の投げ込みで練習し、上手投げの時にはなかったシュートをものにした。この日の甲子園練習でも投げ「結構使えると思う」と手応えをつかんだ。150キロ近い直球とともに、相手の脅威となりそうだ。

 センバツでは試合直前でも100球近く投げ込んだ。「フォームを固めるためだったけど、失敗した」。体の状態を見ながら、慎重に調整するつもりだ。