最速150キロのサイド右腕、東海大相模(神奈川)の一二三(ひふみ)慎太投手(3年)が長打力をアピールした。7日に開幕する第92回全国高校野球選手権大会に出場する東海大相模は5日、兵庫・尼崎記念公園野球場で練習した。一二三は打撃練習で37スイング中、場外1本を含む4本の柵越えを放った。投球より「打撃の方が好き」といい、神奈川大会では5番打者として14打数5安打。二塁打と三塁打を1本ずつ打った。「うまく打つんじゃなく、フルスイングでみんなを勢いづけたい」と、打撃でもチームを引っ張るつもりだ。

 水城(茨城)との初戦は5日目の第3試合。偶然にも、初戦で自由ケ丘(福岡)に敗れた今春のセンバツと同じだと気付いたという。「春を思い出しても、絶対に勝たないといけないチーム。やり返す思いは強い」と、自分に言い聞かせるように話していた。