第92回全国高校野球選手権大会が7日、甲子園で開幕する。

 東海大相模(神奈川)の150キロ右腕・一二三(ひふみ)慎太投手(3年)の1回戦対策は万全だ。6日、左打者を6人そろえる水城(茨城)を想定し、左打者に47球を投げて球種とコースを確認。県大会後に習得したシュート系の球はあえて封印し、チェンジアップを多投した。この日の開会式のリハーサルでは、全国のライバルから「なんでサイドスローにしたの?」と質問攻めにあった。「気分で。でも150キロ出たからいっかな」とあっけらかんと答えたエースの表情には、横手でつかんだ自信がにじみ出ていた。