<全国高校野球選手権:明徳義塾6-2本庄一>◇10日◇1回戦
フラフラと上がった中堅への飛球が、甲子園特有の浜風に揺れて、ポトリと落ちた。2年ぶり出場の本庄一(埼玉)が、6回に2点を先制しながら、逆転負けした。同点に追い付かれた直後の7回2死一、三塁、明徳義塾(高知)の8番前田の打球が、右翼から左翼方向に吹く強風に押し戻された。アンラッキーな二塁打で勝ち越しを許し、須長三郎監督(53)は「甲子園の風を、もっと選手に意識させるべきだった」と悔やんだ。
県大会の背番号「8」から「1」に昇格した田村和麻投手(3年)は、7回4失点で降板。5回まで無失点に抑えたが、スタミナが切れた後半に崩れた。「甲子園入る前に風邪をひいた」と、せきが止まらなかった。「常笑野球」をテーマに埼玉大会はノーシードから優勝。田村和は「ここまでこれてうれしかったけど、勝てる試合だったので悔しい」と、最後まで涙は見せずに甲子園を去った。【前田祐輔】

