西武野上が天国へ感謝の白星を届けた。森コーチの悲報後、初めて立つマウンド。6回1失点の力投で5月23日以来の5勝目を挙げ「特別な思いがありました」と明かした。登板日だったが、この日営まれた同コーチの告別式に参列。通夜でなく、1軍選手全員で霊前に手を合わせることを選び「慎二さんへの思いを胸に刻んで精いっぱい投げます」と誓っていた。

 森コーチからは「一本背負いのように投げきる」直球の助言を受けてきた。今季、投球間に時折見せる腕を真上から振り下ろすしぐさ。「今日もそれが出来ました」と、その直球を軸に日本ハム打線を抑え込んだ。試合前には主将浅村を中心に選手ミーティングを実施。「慎二さんのためにも優勝を目指そう」と誓い合った。秋に最高の報告を-。「まだ反省点もある。これからも1つずつ頑張っていきたい」と引き締めた。