当面は「4番大谷」で固定される可能性が出てきた。日本ハム栗山監督は、3試合続けて4番起用中の大谷について、「今はこの並びが点を取りやすい。左右のバランスがいい」と分析した。投手調整との兼ね合いで欠場する試合も出てきそうだが、打者出場時は打線の中核に組み込まれそうだ。

 プロ入り初めて4番に入った7月31日ソフトバンク戦は、故障から復帰後初めての複数安打を記録。現在は7試合連続安打中と、徐々に状態は上向いている。前日3日のロッテ戦では、遊ゴロの際どいタイミングで一塁へ全力疾走。指揮官は「やっと(ケガをした)体の方が上がってきた」とコンディションの良化を感じている。

 3日の同戦では、中田も21試合ぶりの1発を放ち、復調のきざしを見せた。レアード、大田ら右の強打者が多い編成上、大谷の存在は心強い。同監督は「(全力で)走れるようになってからが怖い。(本人に、再発の)怖さが消えてから、いろんなことも起こる。気をつけなくてはいけない」と慎重だが、チームを立て直すためには、主軸が真ん中で安定することが、重要になる。【本間翼】