フル回転を続ける阪神リリーフ陣の“MVP”に、金村投手コーチが藤川の名前を挙げた。「球児の存在が一番大きい。あれだけの選手なのにビハインドでも『僕いきますよ』と言ってくれる。マテオ、ドリスともうまくやってくれるし。中継ぎ陣を引っ張ってくれている」と26日、感謝した。

 日本球界復帰2年目の今季は勝ち試合から追う展開まで幅広く仕事をこなし、7月30日中日戦から9月23日ヤクルト戦まで19試合連続無失点。25日DeNA戦で本塁打を浴びたが、今季登板数を49試合とした。

 あと1試合で自身6年ぶりに50試合の大台に乗る。チームでは今季6人目の到達となり、球界史上初の記録に王手をかけた。

 「みんな力がある。誰かが投げすぎたら、(ペースを)抑えながらやれた。だからここまでの数字になったと思う。50試合を投げたのが6人の方がうれしいね」。周りから慕われる兄貴分は記録はもちろん、勝利を目指していつも通りに肩を作る。