【スコッツデール(米アリゾナ州)28日(日本時間29日)=木下大輔、中島宙恵】チャーター機は機体の不具合で約2時間遅れたが、ゴールデンルーキーの調整は遅れませんから! 右手親指を痛めていた日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が、春季キャンプ初日となる現地時間2月1日(同2月2日)にも全体練習に合流する見通しとなった。

 キャンプインと同時に、リミッターを完全解除だ。18日に負傷した「右手母指基節骨骨挫傷」は順調に回復。谷チーフトレーナーは「断定的なことは言えないが、初日から制限なく行ける感じになると思う」と、前途明るい未来を予測する。今日29日(同30日)にもマシン打撃を再開。徐々に強度を上げて、キャンプインを迎える予定だ。

 清宮は高揚した気分で米国に降り立った。28日、チャーター機でフェニックス・スカイハーバー国際空港に到着。フライトの疲労に加えて、成田出発時の機材トラブルに見舞われたが「こういう環境に慣れることが大事かなと思うので、慣れていって、体の状態をいいところまで上げられたら」と冷静に受け止めた。

 機内では、洋画を見るなどして過ごした。「あまり寝てない」と睡眠時間はわずかながら「全然、眠くない」と時差ボケもどこ吹く風だ。空港到着後は、キャンプ地となる米大リーグ、Dバックスの施設を見学し「芝生がきれいですね。スタンドも広いし、びっくりしました。さすがメジャーが使う場所だなと思いました」と、本場の空気を、胸いっぱいに吸い込んだ。

 今後、キャンプインまでの3日間は自主トレ期間となり、清宮は合同トレに参加の見込み。万全の状態で、初のキャンプに臨む。