楽天が27日、「東北開幕カウントダウンセレモニー」を仙台駅前で開催した。4月3日の日本ハムとのホーム開幕戦まで、この日で残り35日となった。今季の目標観客動員数180万人達成を目指し、球団職員約170人が、4月平日のホーム戦5試合のペアチケット販売のため街へ飛び出した。昨季限りで引退した金刃憲人打撃投手(33)と阿部俊人ジュニアコーチ(29)もチケットの販売に参加、2人を見て1000円のペアチケットを求めるファンが殺到した。

 金刃氏は「1000円って安すぎます。足を止めますよ」とうれしい悲鳴を上げた。13年日本一に貢献した中継ぎ左腕は引退後、打撃投手に転向。だが「古傷が出てしまって、状態が戻ればバッピ(打撃投手)です。今はピッチャーの映像分析をしています。エクセルが難しいです」と左脇腹をさすりながら現状を説明した。「僕は投げたくても投げられない。選手の時が一番幸せです」とかつてのチームメートへ、今季の奮闘を期待している。

 阿部氏は楽天イーグルスアカデミーのジュニアコーチに就任した。昨季もプレーで球場を沸かせた男は「自分は応援していく立場なので、ファンの方と一緒にスタンドで一緒に応援したい」と観戦を呼び掛けた。東北福祉大(宮城)出身の内野手はファン目線で、ドラフト6位仙台育英・西巻賢二内野手(18)に期待する。「バッティングもいいし僕より全然すごいと思うので、レギュラーになれるように頑張って欲しい」とエールを送った。