中日新外国人ジーの好投がまた報われなかった。来日3度目の先発に臨み、8回5安打2失点と試合を作った。しかし、この日も打線がDeNAの継投に6安打無得点。今季初の完封負けを喫した。7日の阪神戦(京セラドーム大阪)では8回4安打3失点でリーグ一番乗りの完投をしながら、味方の援護なく敗戦。外国人投手では05年の広島デイビー以来となる2試合連続完投負け、中日外国人では球団史上初の不名誉な記録となった。

 「それも野球だ。チーム全員が勝つためにプレーしていても、勝てないのも野球だ。私だけでなく、(DeNA先発の)バリオスもいい投球をしていた。(2発被弾は)ミスピッチだが(8回2失点の)数字は悪くない。今日は感覚が良くなかった。次回までに改善したい」。右腕は敗戦を冷静に分析、次戦での初勝利へ気持ちを切り替えていた。近藤投手コーチも「打線との兼ね合い。試合をよく作ってくれた。そのうち勝てるんじゃない」と、メジャー51勝のジーをねぎらった。

 森監督は4連勝の後の連敗にため息をついた。「(打線は)水物って言ってんじゃん。チャンスらしいチャンスもなかった。ジーはジーのピッチングをしてくれた」と、話すだけだった。【伊東大介】