オリックスのドラフト3位福田周平内野手(25=NTT東日本)が福良監督を「鬼」から「仏」に変えた。4回に同点に追いつく2点タイムリーを放った。これがプロ初打点。「自分のスイングをして、強く振り切ることだけ考えた」。4月8日に1軍に昇格。3戦連続のスタメン出場で、今季初の3連勝に貢献した。

 福田は西武戦に苦い思い出があった。3月1日の練習試合。守備のミスで、福良監督の怒りを買った。「この世界、あの守備で終わり。ちょっとナメてますよね」と苦言を呈した。プロの厳しさを知り、チームに次第に溶け込んだ。今季2度目の2番起用で結果を残した福田を、福良監督は手放しでたたえた。「野球を知っている。いい働きをしてくれた」。明大では阪神糸原と同級生。即戦力内野手が新風を吹かせている。