既に優勝を決めている慶大が伝統の一戦で先勝した。

 暴投で1点を失い、0-1で迎えた4回に柳町達外野手(3年=慶応)と郡司裕也捕手(3年=仙台育英)の連打から四球を挟んで2死満塁とすると、瀬戸西純内野手(2年=慶応)のラッキーな内野安打で逆転した。高橋亮吾投手(3年=慶応湘南藤沢)は東大1回戦以来となる今季2勝目。昨秋の早慶戦は直前の練習で指をケガして投げられなかったため、喜びもひとしおだ。「コントロールが良くなかったですが、1失点であとにつなげられて良かった」と安堵(あんど)した。

 3日に勝てば勝ち点5の完全優勝となる。大久保秀昭監督は「これだけお客さんが入った中で、早稲田の小島君もキャプテンの意地を見せていたが、ちょっと慶応に運があったかなと思う。高橋(亮)は期待に十分応えてくれている。先に点を与えてから踏ん張れるようになったのが成長。選手たちは、明日しっかり勝ち点を取る意識でいます」と話した。