ホークスの球団80周年を記念する「レジェンドデー」のイベントとして、OBの松中信彦氏(44)と新垣渚氏(38)が1打席対決を行った。

新垣氏がマウンドへ、松中氏が打席へ向かうとスタンドからは松中氏の現役時代のヒッティングマーチが流れ始めた。初球のボール球を見逃し、2球目は低めを空振り。3球目をファウルにし打球が後方スタンドに飛ぶと、ひときわ大きな歓声が上がった。ボール、ファウルを挟んで、新垣氏、松中氏の「もう一丁」もあり9球目。外角直球を松中氏が打った。打球が大きな放物線を描くと、大きなどよめきに。惜しくも失速し、中堅右へのフライに倒れた。

松中氏は「気持ちよかったです。もっといいところを見せられたら良かったんですけど、(新垣)渚のボールが速すぎた。練習して、禁酒までしてきたので打ちたかったですが、そんなに甘くないですね」と苦笑い。出番直前まで、球場に向かう通路で熱心に素振りを繰り返すほど気合が入っていただけに悔しそうだった。

現在、首位西武を追いかけるチームについては「まだ7試合、直接対決があるし、十分にチャンスはある。西武にプレッシャーをかけていければ。こっちは優勝経験者もいる」と逆転優勝を期待していた。