楽天が2点を追う8回にオリックスのセットアッパー山本を攻め、ウィーラーの同点適時打、銀次の決勝3ランで逆転勝ちした。

殊勲の銀次は試合後、1ストライクから2球目のフォークを見送れたことが、今季5号の決勝アーチを打てたターニングポイントだったと説明した。

「フォークを見逃せたのがたぶん1番大きかった。相当落ちるので、自分の中でゾーンを少し上げて。フォークを1球ぱっと見送れたのがホームランにつながりました」。

落ちる球を見切られた山本は3球目以降、直球を投げるしかなくなった。銀次は打者有利のカウント3-1からど真ん中の148キロ直球を右翼スタンドへ運んだ。

平石監督代行も「よく低めのフォークを我慢してくれて。有利なカウントになっておっつけにいかず、しっかりスイングできたのが良かった」とたたえた。

楽天は現在、来季をみすえた戦いにシフトチェンジ。若手中心の起用が続いている。そんな中でも30歳の銀次は連日スタメンで奮闘中。「若手に声をかけることも大事だし、その中で自分もしっかり結果を残さなきゃいけない。常に周りは見ています」と責任感を口にする。

実は5号は自己最多。銀次は照れながら「来年はもっと打てるように頑張ります。クリーンアップを打っている以上、長打は絶対条件。来年はもっと長打を意識していきたい」と笑顔を見せた。