日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)がキャンプ2日目の2日、沖縄・国頭でブルペン入りした。多くのギャラリーを前に力んだのか、立ち投げではブルペンから滑り落ちる場面も。荒木2軍監督ら首脳陣が見守る中、捕手を座らせて38球(直球23球、カーブ10球、スライダー5球)を投げた。

吉田輝入団で新たに設置されたブルペン横の仮設スタンド「輝星シート」は、ほぼ満席。最後の1球は力を込めた真っすぐで、投げ終わると客席から「今のはいい球」と、拍手が起こった。

<主な高卒ルーキーのキャンプ初投げ&証言>

◆99年西武松坂 3日に初めてブルペン入りし、99球。大井ブルペン捕手は「本物です。新人王は決まりでしょう」と語り、伊東も「あれじゃ高校生は打てない」。東尾監督は「ワクワクしてきた」。

◆05年日本ハム・ダルビッシュ 15日、沖縄キャンプで捕手を立たせて20球。右ひざ関節炎のためキャッチボール程度だった。

◆07年楽天田中 1日に同じルーキーの嶋を立たせて10球、座らせて53球。直球のみを投げた。野村監督は「片りんは見たな。変化球は、よく切れてすごいらしい」と興奮気味。

◆13年日本ハム大谷 3日にカーブ、スライダーを交えて、本人は「35球」と申告? も加藤2軍投手コーチは「36球だった」。栗山監督は「リーチが長いのに、あれだけたたんで投げることができる。これは才能」と絶賛。