球界のご意見番から愛情あふれるメッセージだ。阪神、楽天などで監督を務めた野村克也氏(83)が23日、テレビ番組の取材で「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦(甲子園)を観戦した。

矢野燿大監督(50)にとって恩師の1人である同氏は優勝を狙えると断言。その一方で、ノムさん流の毒ガスも忘れなかった。チームは3連勝を逃したが、交流戦を終えてリーグ3位と好位置。ペナントレース再開から再上昇を狙う。

   ◇   ◇   ◇

◆今岡はゼブラ 阪神監督に就任した98年オフから、若手内野手今岡のプレースタイルを酷評。「無気力に見える、手を抜いているように見える…。見える、見え~るのゼブラ・ボールペン。だからゼブラや」とこき下ろした。

◆70年待ちますか 阪神監督2年目の00年に、当時の久万オーナーと会談し、4番打者は育てられないと進言。「阪神の歴史の中で育った4番は掛布だけ…。次が育つまで、70年待ちますか? 監督を代えれば強くなると思ってるんじゃないですか。そんな時代はとっくに終わってますよ」と直言した。

◆V確率0 社会人野球シダックス監督時代の05年1月、メジャー移籍を希望する井川に手を焼く阪神フロントや岡田監督を標的に「阪神にいると勘違いするんだろうな。きちんとしつけてほしい。ダメなものをダメと言えないなら、監督をやる資格もない。今年優勝の可能性なんてゼロじゃ!」。同年阪神はリーグ優勝を飾った。