今季最悪の6連敗を喫した中日にかすかな光が差した。主砲ダヤン・ビシエド内野手が6回に広島先発野村から今季11号ソロを左中間へ運んだ。

野村には今季相性が悪かったが、4回には適時二塁打。マルチ安打で意地を見せた。

6月21日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)以来、約1カ月ぶりのアーチに主砲も手応えを感じた。「(二塁打は)腕をたたんでうまく対応できた。(本塁打は)いいスイングができたと思う。久しぶりの感触だった」。二塁打はツーシーム、本塁打はチェンジアップと、変化球にタイミングを合わせて、苦手右腕を攻略した。

チームは6連敗中、全て先制を許した。与田監督もビシエドの復調には目を細めた。「ビシエドは、打球がなかなか上がらなかった。11本目か。10から11が長かった。これからどんどん打って欲しい。1本の本塁打で流れが変わることをウチがやられてきた。逆にこれからはウチができるようにしていかないと」。26日からは本拠地ナゴヤドームでのDeNA3連戦。昨季首位打者を獲得したビシエドのバットへの期待が膨らんだ。