山賊が誇るリードオフマンが口火を切った。西武秋山翔吾外野手(31)が2点リードの6回先頭、カウント2-2から2球ファウルで粘り、低めの直球を左前へ運んだ。
続く源田が送って3番森の適時打で生還。絵に描いたような攻撃に、打線の勢いは増した。4番中村の適時打に外崎の2ランを呼び込み、この回4安打4点。それでも秋山は「追加点のチャンスはつくったけど、もう少し仕事がしたい」と悔しさをにじませた。
5打数1安打。自分に課すハードルが高い分、満足はしない。ただ試合に出ている存在意義は示し続けている。この試合で701試合連続フルイニング出場とし、歴代単独2位となった。14年9月6日から積み重ねた記録に「反省すればきりがない試合はたくさんある」と貪欲だが、今季81得点はリーグトップ。堂々たる結果をマークしている。
10試合連続で初回に失点を喫する負の流れも、今の山賊打線はモノともしない。金子侑が復帰し、けが人続出の危機から脱した。5試合連続2桁安打は今季最長を更新。山の日の振り替え休日だったこの日も、休むことなく打ちまくった。主力が離脱したときも秋山はグラウンドに立ち続け、代役の若手には「今がチャンスだ」とハッパを掛けた。チームの底上げを願ってこそだった。
連続記録の1位は1492試合の金本知憲。「そこは難しい。イチローさんの4000本安打と同じくらい難しいと思います」とさすがに白旗を上げるが、「出ていいと思われるうちは譲るつもりはない。誰かがマネできないことをやるのがプロですから」というのも本音だ。5ゲーム差で追う首位ソフトバンクを見据え、今日も1番中堅で先頭に立つ。【栗田成芳】



