「林昌勇2世」に白羽の矢! 阪神が今秋ドラフト候補としてルートインBCリーグ武蔵の最速148キロ右腕・松岡洸希投手(19=桶川西)をリストアップしていることが25日、分かった。高校時代は三塁手兼投手の無名選手ながら、投手に本格転向して半年で急成長した。異色のサイドスロー右腕をリリーフの逸材として動向を見守る。

伸びしろたっぷりの潜在能力が光る。19日のBCリーグ選抜と巨人3軍の交流戦(ジャイアンツ球場)は日米10球団以上のスカウトが殺到。松岡は8回に登板すると速球で押して3者凡退に仕留め、自己最速を1キロ更新する148キロを計測するなどアピールした。元ヤクルト守護神でNPB通算128セーブの林昌勇が理想だという。「フォームも球威もすべて憧れます」とほれ込み、イメージを重ね合わせて急成長。力強い速球をサイドから投げる姿はそっくりだ。

阪神は次世代のリリーフ強化が重要テーマだ。守護神に君臨する藤川は球威健在だが来年40歳。ジョンソンやドリスも助っ人組で、自前の若い中継ぎ投手を育てることが急務となっている。松岡は体力面に課題があるなど未知数だが球威は抜群。成長途上で育成の必要もあるが、短いイニングを投げるのに向いているという評価もあり、救援にうってつけの素材といえる。

阪神はドラフト1位候補として星稜・奥川を筆頭に明大・森下らをリストアップしている。独立リーグ屈指の好右腕も下位指名の候補に入れている。

◆松岡洸希(まつおか・こうき)2000年(平12)8月31日、埼玉県生まれ。桶川西では三塁手兼投手。高校3年夏は埼玉大会で初戦敗退し、甲子園出場はなし。今年BCリーグ武蔵に入団。遠投105メートル。50メートル走6秒3。最速148キロで持ち球はカーブ、スライダー、カットボール、フォーク、ツーシーム。179センチ、83キロ。右投げ右打ち。