セ・リーグ最優秀新人賞にヤクルト村上宗隆内野手(19)が選ばれた。今季は、高卒2年目以内で歴代最多タイの36本塁打、同最多の96打点をマーク。受賞会見では「来年に向けてすごく気が引き締まるのと、すごくうれしい思いが重なっています」と話した。

高卒野手の受賞は、88年中日立浪以来で、高卒2年目での野手の受賞は初となった。

ヤクルトでの新人王は、13年小川泰弘投手以来6年ぶり11人目。野手では、05年青木宣親外野手以来14年ぶり6人目となった。

村上は今季、チームで唯一、シーズン全試合に出場。打率は2割3分1厘だった。4番も経験するなど、“燕のゴジラ”として着実に成長をみせた。

今シーズン最も印象に残っている本塁打に挙げたのは、8月12日DeNA戦(神宮)での逆転サヨナラ弾。3-4で迎えた9回無死一塁、DeNA山崎の初球を捉え、25号2ランをバックスクリーンへ豪快に運んだ。19歳6カ月でのサヨナラ弾は、プロ野球の最年少記録を更新した。「小さい頃から野球をやってきて、1本も打っていなかったので、サヨナラ本塁打が一番印象に残っています」と明かした。

今季はチームが最下位に終わり、「ファンの方には申し訳ない結果ですし、僕もすごく悔しい思いをした。来年はもっとチームに貢献して、リーグ優勝したいです」と目標を掲げた。