阪神近本光司外野手(25)が36盗塁で盗塁王を受賞した。「非常にうれしいです。1年目からこれだけ1軍で帯同することができたのが一番、自分の中ではいい糧になったのかなと思います」。晴れやかな表情で壇上に上がり、堂々とあいさつした。

ドラフト1位入団で迎えた今季は、新人ながら開幕スタメンを果たした。シーズンを通して142試合に出場し、リードオフマンとしてチームをけん引。持ち味の快足を武器に、36盗塁を記録した。シーズン終盤に18年盗塁王の2位ヤクルト山田哲(33盗塁)を抜いて、タイトル奪取となった。

入団会見では盗塁王の獲得を目標に掲げ、有言実行となった。新人での盗塁王獲得は2リーグ分立後、01年阪神赤星以来、史上2人目の快挙。近本も憧れとする虎の先輩赤星氏は、新人で39盗塁を記録。「(39盗塁を)目標にしてたんですけど、かなわなかった。来年、2年連続盗塁王を目指して頑張っていきます。(来年も)このような場で名前が呼ばれるように、頑張っていきたいと思います」と、力強く抱負を語った。