巨人山下航汰外野手(19)が30日、大阪・柏原市の冨宅(ふけ)正浩市長(44)からプロ初本塁打で同市の観光大使を委嘱することを約束された。

この日、凱旋(がいせん)企画で小学生時代に所属した「柏原ヤンキーズ」を訪問。出席した冨宅市長から「来年、1軍で初ホームランを打った際には、観光大使をお願いしたいと思います」とエールを送られた。

山下 できれば早く打って、1本じゃなくて、もっとたくさんホームランを打ちたいです。

同市では、過去にタレントの間寛平(70)が「かしわら笑顔大使」に就任したが、観光大使となれば初となる。巨人では、阿部2軍監督が沖縄・伊江島の観光親善大使に就任。同期入団の戸郷も今月に故郷の宮崎・都城市の観光大使に就任した。冨宅市長からは同市のPRも期待され、山下は「緑豊かです。ぶどうが一番の名産で、小さいころからよく食べてました」と笑顔でアピールした。

かつての練習場だった河川敷を訪れ、原点に返った。小学6年時は同い年が3人で「ほぼコールド負けで年間7勝くらい。でも、ノビノビ野球で野球が好きになったのはあります」と懐かしんだ。今季は球団初の高卒1年目で育成から支配下登録。1軍では12試合の出場で2安打を放った。後輩を前に「来年は1軍に定着できるように頑張ります」と誓った。【久保賢吾】