中日大野雄大投手(31)が5日、地元・京都の大文字山で始動した。京都外大西2年時から新年のスタート地点として駆け上がってきた思い出の地。その場所で、3年ぶり3度目となる開幕投手への思いを口にした。

「(開幕投手は)目指さないといけない。しんどいけど。勝ったら天国、負ければ地獄。2つとも経験しているけど、それでもやりたい」

初めて開幕投手を務めた16年の阪神戦では、8回途中2失点で白星。だが翌年の巨人戦では6回2本塁打6失点。その敗戦以降、チームの開幕黒星発進が続いている。大野雄は一昨年の0勝からはい上がり、史上81人目のノーヒットノーランに加え、初タイトルの最優秀防御率賞も手にした。チームとして8年ぶりのBクラス脱出のけん引役へ、エース左腕が立候補した。

昨季の修正点として、被本塁打数の半減も目指す。昨季はプロ入り後ワーストとなる18本を献上。「減らせる本塁打はある。半分、せめて10本にはしたい。改善できる数字だと思う」。被本塁打数が減れば、2年連続最優秀防御率のタイトルも見えてくる。【伊東大介】