プロ5年目を迎えるロッテ原嵩投手(22)の前に、大きな“壁”が立ちはだかった。

沖縄・石垣島での合同自主トレに参加した29日、室内練習場で育成ドラフト2位・植田将太捕手(22=慶大)を相手に立ち投げを行った。

植田との間に突然、高さ2メートル級の防球ネットを置いた。そしてネットに向かって投げる、と思いきや、選んだ球種は得意のカーブ。白球は3メートル先のネットを越えた後、しっかりとブレーキがかかって、植田のミットに収まり続けた。

先輩の南昌輝投手(31)が取り組んでいたカーブの独特な練習方法を、昨年から自身でも取り入れたのだという。「これでボールを切る感じがつかめるんです」。浦和での自主トレ時から、カーブは多く投げていた。「自信がある球だからこそ、練習しなきゃいけないんです」。今季こそ1軍へ、と個性を磨く。