ヤクルト五十嵐亮太投手が2段モーションに挑戦した。

沖縄・浦添での1軍キャンプ。午前中にブルペンで投球練習をした後、午後のシャドーピッチングでフォームを試した。「僕はクイックの体重移動がうまくないんですが、うまく乗った。力強さも出てきた」とさっそく変化を実感した。

もともと上半身の強さに頼った投球と自覚し、下半身の粘りを求めていた。石井投手コーチが「上体の力が強くなりすぎると言うから、足を上げて、2段目で勢いを使って投げられるんじゃないか」と助言。今季からプレートの三塁側を踏むスタイルも新たに試している。

日米通算905試合登板のベテラン。4日には投手会の音頭を取り、焼き肉を囲んで士気を盛り上げた。うまくはまれば、今後の実戦も2段モーションで投げる可能性がある。「挑戦して無理だったら戻せばいい。新たにいい感覚が見つかるかもしれない」。チャレンジが40歳にさらなる進化をもたらす。【鎌田良美】