オリックス田嶋大樹投手(23)が7日、宮崎春季キャンプのシート打撃に登板し、最高の投球を披露した。カウント1-1からの実戦形式で、打者6人に対して三振3つ、ゴロアウト2つ、1四球だった。球場の電光掲示板では最速148キロと表示された。

「指の感覚、体のバランスがとてもよかった。そこは収穫ですね。あとは試合勘。バッターとの距離とか、そういうところをメインにやっていきたい」

2月上旬で148キロを計測したが「球速は気にしていない。打ち取らないよりは、まだいいかなと。球質の方ですね。真っすぐで空振りが取れたのも球質がよかったのが一理ある」と、宗、ドラフト5位の勝俣翔貴内野手(22=国際武道大)から奪った2つの空振り三振に手応えを感じた様子だった。

シート打撃で22球を投じたが、その後はブルペンで55球を投げた。「バランスと指の感覚、バッターとの距離をイメージして投げました」。実戦段階へ「確認は同じこと。バランスと指のかかり。最大の出力を最低限の体の力で、どれだけ出せるか。ずっと最大出力、MAXでやってしまうと1年間持たない。それが1年目だったので反省して生かしていきたい」とプロ3年目の方針を語った。

今オフには「下半身から体を作ること」をテーマに取り組んだ。ランニングやスクワットで「きついな…と思ったところから、また頑張る。メンタル的にも強くなるかなと思って」と限界を設定せずガムシャラに練習した。「(練習の成果が)うまく出てきている。オフのトレーニングは、今も継続しています」。今季にかける思いは熱い。【真柴健】