昨年10月に右肘の手術を受けた日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、投球動作分析用の新兵器を使い早期回復を目指している。

7日、参加中の沖縄・国頭の2軍キャンプで肘への負担などを数値計測できる「モータスベースボール」のスリーブと呼ばれる用具を肘に着用してキャッチボールを実施。今キャンプから使用し始めたアイテムに「どれくらい(肘に)ストレスがかかっているのかもわかる。心の安心感がある」と話した。

同製品は選手のケガを予防することなどを主な目的に使用されている。センサーを搭載したスリーブを着用し投球することによって肘へのストレス値などのデータを取得。判定された数値が端末に表示される仕組みだ。この日もキャッチボールの合間にトレーナーらとタブレットに表示された数値をこまめに確認。「良い悪いがはっきり見えるのですごくいいです」と振り返った。

高橋広トレーナーは「見た目でいいと思っていても(肘に)負担がかかっている可能性もある。主観的ではなく客観的評価のようなものが見えれば」と狙いを説明。清宮は「自分の感覚の中でも善しあしがわかるようになってきて、調子はいいと思う」と手応えを口にした。【山崎純一】