阪神の育成ドラフト1位小野寺暖外野手(21=大商大)が2軍キャンプで今季初実戦の11日JR四国戦(安芸)でのスタメン抜てきに前進した。7日にフリー打撃、個別練習、居残り特打を敢行し、柵越え連発。体勢が完全に崩れてもフェンスを越えた。第1クールも、プロの投手からアーチ3発で、存在感が際立つ。

平田2軍監督は「フォロースルーが大きい。(体重移動で)泳ぎ気味でもよく飛ぶ。魅力あるよ。(11日も)使いたくなる」と高評価した。まだ先発メンバーは未定だがチャンスは十分だ。この日は和田TAから下半身重視の動作を助言されると、力まなくても飛距離はぐんとアップした。

小野寺も「今までは打ちたい気持ちが強く、上半身、右腕で強く振ってしまっていた。下半身を使うと軽く打球が飛ぶ感覚がありました」と実感。支配下登録を目指す立場だが「最初の試合でスタメンを勝ち取るのがまず目標」と意気込む。8日からのシート打撃でアピールを重ねる。