東京6大学野球の法大は24日、千葉・鴨川キャンプを開始した。OBで元大洋(現DeNA)内野手である新任の銚子利夫助監督(58)も指導にあたった。

ベースランニング前に選手を集め、「8割の力で走るように」と伝えた。「まずは、しっかりベースを踏むことを意識させるため。知識をつけてから全力で。今日は移動したばかりだし、ケガをしても困るからね」と意図を明かした。一塁ベースの真ん中を踏んだ選手には「手前を踏むように」と注意。走り抜けたら、すぐ一塁側ファウルゾーンに首を振らせ、悪送球がないか確認。さらに二塁方向のチェックも怠らせなかった。

青木久典監督(47)は「僕と野球観が似ている」と信頼を寄せる。主に守備、走塁を見てもらう。「その分、僕は投手を見られる」。銚子助監督は「青木監督と力を合わせたい。知識、経験を母校に恩返ししたい」と話した。

キャンプ初日から細かな技術指導を行ったが、選手に何より求めるのは「人間形成」だという。普段は寮に住み込み、生活面から目を光らせる。「まずは規律。野球以前のことからです。学生野球なんだから、社会に出て恥ずかしくない人間にしないと。プライベートにまで立ち入ることはしないけど、掃除、洗濯、身だしなみ。そういうことは、きっちりやりましょう、ということ。じゃないと、いくら勝っても恥ずかしい。アマチュア野球は教育の一環ですから」と強調した。