プロ野球の開幕を待つ日本ハムファンのみなさんへ。今回の「Fゼミ」は数字にまつわるデータを調べる「数学」です。北海道移転後に入団した選手は、育成ドラフトを除き全121人。ドラフト順位と1軍出場試合数は相関関係があるのでしょうか? 調べてみました

イチローはドラフト(D)4位、ソフトバンク千賀はなんと育成D4位。下位入団から一流プレーヤーになった選手も数多い。北海道移転後の日本ハムのドラフトにはどんな傾向があるのか。先発よりも救援投手の方が出場数は多くなり、途中出場の野手もカウントされているため単純比較はできないが、1軍出場試合数を並べてみた。

【投手】

ダルビッシュ、有原、大谷…D1位にはそうそうたる顔ぶれが並ぶ。167試合のうち164試合が先発登板のダルビッシュは、93勝を挙げ勝利数でも移転後の球団記録です。鉄腕宮西を擁するD3位がトータル出場数では1380試合でトップ。マイケル、武田勝、石川直と活躍選手の多いD4位、402試合登板の増井がいるD5位に比べ、出場数が伸びなかったのはD2位でした。D7位の谷元、D8位に玉井と下位指名にはブルペンを支える縁の下の力持ちがいるのも特徴です。

【野手】

1303試合出場の中田、993試合の陽岱鋼ら、D1位は期待通りの活躍。トータル出場数でも3853試合とダントツでした。西川が982試合と奮闘するD2位もトータル1695試合で続きます。6人合計595試合と少なかったD3位は、他球団に移籍後活躍した選手が多いことが特徴。川島はヤクルト、ソフトバンクで725試合に出場。石川慎も巨人で171試合、岡もロッテで146試合に出場し、存在感を示しています。…とはいえ、今季の3位上野には、日本ハムで活躍してもらいたいものです。