ロッテ岩下大輝投手(23)が今季負けなしの3勝目を挙げ、チームの勝ち頭に立った。「初回はフォークボールを振ってもらえず、苦しい投球が続きましたが、そこから粘っていけたのは良かったかなと思います」と5回2失点の投球を振り返った。

制球力に課題があり、開幕直前にようやく先発ローテーションの6枚目に滑り込んだ。それが今季ここまで打者65人に対し、与四死球はわずかに4つ。ストライク先行の投球が、白星につながっている。日本ハム中田を直球で押し込むなど、持ち前の球威も健在だ。

一方で、この日は3ボールになった場面が8度。そのうち、安打や四球で出塁を許したのが5度あり、球数も5回104球と多めだった。今季はまだ6回を投げ切れておらず、期待の右腕には今後、さらなる高いレベルが求められる。【金子真仁】