西武高橋光成投手が夏の大阪で輝いた。2回、先制点を献上してからギアを上げた。11人連続凡退で最少失点のまま援護を受けると、6回1死一、二塁で4番吉田正。「相性がよくないので、気持ち入れて投げました。フォークを見逃されると思ったので、配球でベストのボールを投げた」。直球2球で追い込むと、ファウルで粘られるも、最後も自分の信じた直球で三ゴロ。相手先発の山本に投げ勝ち、7回1失点で6試合ぶりとなる3勝目を挙げた。

7年前を思い出していた。前橋育英の2年生エースとして夏の甲子園優勝。今夏、センバツに出られなかった甲子園交流試合をテレビで見届けた。「試合は見ていました。楽しそうにやられていた。甲子園というのは夢の舞台。イキイキして目が輝いていた。自分自身、元気をもらいました」。7月22日にはロッテ小島と“甲子園V腕対決”が実現。プロの舞台でも優勝投手の肩書に負けないように、腕を振っている。

チームを3連勝に導く白星は6月30日以来約2カ月ぶり。「本当最高なので、次もいい投球で勝ちにつながる投球がしたい」。勝利の味は格別だった。【栗田成芳】

西武辻監督(7連敗後に、引き分け挟み3連勝。高橋光に)「非常に踏ん張ってくれました。ピンチのところで踏ん張った。気持ちが出ていたと思う」