オリックス先発の山崎福也投手(27)の快投が、逆転勝利を呼び込んだ。

この日は140キロ前後の速球のキレ、100キロ未満も計測するカーブやチェンジアップを駆使した緩急の妙で西武打線を幻惑した。メヒアには3回、138キロ内角速球で空を切らせると、5回の再戦では一転して102キロのカーブで空振り三振を奪うなど、手玉に取った。

山川には先制ソロを浴びたが、7回を2安打1失点。7三振をすべて空振りで奪う充実ぶりだ。白星こそつかなかったが「変化球の精度と序盤の真っすぐの質が一番良かった」と手応え十分の内容だった。

この日は中嶋聡監督代行(51)の初陣。投手、野手陣が集まった食堂で指揮官が「ミスを恐れずに」と話したという。山崎福も期待に応えるマウンドさばき。「チームも連敗が続いていましたし、止めたいという気持ちでしたし(監督代行初戦という)独特な試合でもあって勝ちたいという気持ちはありました」と振り返った。