阪神ジェリー・サンズ外野手が4番で初打点を挙げた。

「4番左翼」で先発し、初回2死二塁。前回登板でノーヒットノーランを達成した小川の外角141キロカットボールを右前に運んだ。

自身7試合ぶりの打点となる先制適時打。追い込まれてからの厳しい内角攻めにも臆することなく、力強く踏み込んだ一打。「チームにとって早いイニングの得点は大きいと思う。今日はそれができて良かった」。昨季の韓国球界打点王の看板通り、得点圏打率は両リーグトップの4割4分4厘と無類の勝負強さを見せつけた。

20日巨人戦から4番に座り4試合目。これまでの野球人生で2番から8番までの打順経験があるという助っ人は、4番に入っても自然体で打席に立ち続ける。「いま何かを変えることもない。自分のスイングをするだけなので。意識はしていません」。第2打席以降はいずれも先頭打者で無安打。サンズの前でいかにチャンスを作れるかが、得点のカギを握る。