近大が2年生左腕・大石晨慈(しんじ)投手(近大付)の連投で、18年秋以来の優勝をグッとたぐり寄せた。

前日18日の関大との初戦は総力戦となり、大石も8回から4番手で登板。4イニング52球を投げ3失点も最後までマウンドを守り抜いた。試合後にこの日の先発を田中秀昌監督(63)から言い渡された。

大石は「昨日の疲れもあるので行けるところまで行こうと思った。初回に(味方が)先制してくれて、楽に投げることができた」と野手陣に感謝した。5点リードの6回2死満塁では、打撃がよく来年のドラフト候補の5番久保田拓真捕手(3年=津田学園)を迎えたが、「点差もあったので、長打を打たれるよりは押し出しでもいい」と厳しいコースを攻め続け、最後はカットボールで空振り三振に仕留めた。

この日は7回6安打1失点。100球での交代となった。田中監督は「連投の大石がゲームをつくってくれた」と一番の勝因に挙げた。