DeNAの来季2軍監督に仁志敏久氏(49)が就任することが24日、決定的となった。シーズン最終戦後にも正式発表される見込み。巨人時代から好守巧打の二塁手として活躍し、07年に横浜へ移籍。10年の現役引退後は筑波大大学院で学び、14年に侍ジャパンU12代表監督就任。15年プレミア12日本代表で内野守備走塁コーチを担当した。理論家で若手育成には定評があり、来季1軍監督の最有力候補となっている三浦2軍監督とともにチームの再建を図る。また今季限りで退団するアレックス・ラミレス監督(46)が横浜スタジアムで会見した。

   ◇   ◇   ◇

DeNAに「名手のDNA」をたたき込む。ゴールデングラブ賞4回、侍ジャパンでも内野守備・走塁コーチを務めた仁志氏を、来季の2軍監督に招聘(しょうへい)する。

仁志氏は09年の横浜退団後は、米国独立リーグでもプレーした。研究熱心な理論家で、評論家活動を続けながら13年からは筑波大大学院で体育学を専攻。NPBでの指導歴こそないが、経験豊富で代表でも若手世代を多く指導しており、2軍監督には適任といえる。

チームでは日本人野手最年長34歳の石川の退団が決定的となり、主力の遊撃手大和は32歳、不動の三塁の宮崎も31歳とベテランの域にさしかかる。19年ドラフト1位の高卒ルーキー森や、大卒2年目の伊藤裕ら、次世代を担う若手内野手にとっては最高のお手本となりそうだ。また華麗な守備だけでなく、04年には28本塁打を放つなど、プロ通算14年で154本塁打をマーク。打撃指導の面にも期待がかかる。

仁志氏は横浜での現役時代、来季監督の最有力候補となる三浦2軍監督とともにプレー。年齢も近く、意思疎通もスムーズに進みそうだ。新体制でがっちりとタッグを組み、チームを再建していく。シーズン最終戦後にも正式発表される見込みだ。

◆仁志敏久(にし・としひさ)1971年(昭46)10月4日、茨城県古河市生まれ。常総学院-早大-日本生命を経て95年ドラフト2位で巨人に逆指名入団。96年新人王。99~02年ゴールデングラブ賞。06年オフにトレードで横浜移籍。09年退団。10年は米独立リーグでプレーも、同年6月引退。通算1587試合、1591安打、154本塁打、541打点、打率2割6分8厘。引退後は14年に侍ジャパン12U代表監督、15年プレミア12日本代表で内野守備走塁コーチを担当。現役時代は171センチ、80キロ。右投げ右打ち。