2021年を勝利の年にする。巨人ドラフト1位の平内龍太投手(22=亜大)が、新年のテーマとする漢字1字に「勝」と書いた。

最速156キロ右腕は「勝ちにこだわりたい」とプロ1年目へ向け、力を込めた。勝ちへの思いは人一倍強く、負けず嫌い。楽天早川、阪神佐藤輝ら、他球団ドラフト1位の中で意識する選手を問われると「誰にも負けたくない」と答えた。

昨秋は白星を積み上げ、亜大の8季ぶり優勝に貢献した。東都大学野球秋季リーグで、エースナンバー「18」を背負い3勝をマーク。MVP、最優秀投手賞、ベストナインの3冠を勝ち取った。原監督が「智之2世」と評するように、いずれは先発でエース級の活躍が期待される。平内も「2ケタ勝利を挙げて、新人王を目指したい。いずれは沢村賞も」と目標を掲げた。

ルーキーイヤーに2ケタ勝利となれば、球団では13年菅野以来の快挙となる。エースがメジャー挑戦となると、生え抜きの2ケタ勝利経験者は田口だけになる。チームを支える「勝てる投手」を目指す。【小早川宗一郎】