巨人野上亮磨投手が、地元福岡で復活への1歩を踏み出した。ソフトバンクとのオープン戦で581日ぶりの1軍マウンドに上がった。

7回から3番手で登板し、2イニングを2安打無失点。最速145キロの直球にチェンジアップ、フォークを織り交ぜ、4奪三振で猛アピールした。「変化球は低めに集めることができた。1日も無駄にせず毎日やってきた。まずは無失点だったので1歩進めたかなと思います」と胸をなで下ろした。

2月の2軍宮崎キャンプの初日。阿部2軍監督から「踊るように投げようぜ」と言われた。「躍動感ですよね。キャンプをしっかりとやれたのが大きい」と若手より走り込み、チーム最多の投球数を投げ込んだ。19年10月にアキレス腱(けん)を断裂。昨季は1軍登板なしに終わった。復活を期す右腕に宮本投手チーフコーチは「リリーフ。ロングもできる。開幕1軍の可能性も十分にある」と高評価した。