4年ぶりに古巣復帰したオリックス平野佳寿投手(37)が、17年10月1日ソフトバンク戦以来の“本拠地凱旋(がいせん)”マウンドで、1回を無失点に抑えた。

7回から2番手で登板。京セラドーム大阪は温かい拍手に包まれた。「お客さんも入って、日本で久しぶりの試合だったので、すごく気持ちも乗っていきました」。先頭内川に四球を与えたが、改良したカーブやクイック投球で打者を惑わせ、後続を断った。

この日の最速は146キロ。開幕までにさらに状態を上げていく予定だ。「よく投げてるなと言われるように。何回もマウンドにいるなと思ってもらいたい。(年間)60試合は投げたい。最低50試合を目標にやっています」と力強く言った。

古巣への恩返しは、チームを頂点に導くことだ。「優勝することを考えている。優勝するために、いっぱい投げることで貢献できる」。日米164セーブ右腕が、96年以来の美酒を目指して腕を振る。【真柴健】

▽オリックス中嶋監督(平野佳について)「全然、問題ない。調整の場だと思うので。(調整は)任せていますし、十分です」