巨人ドラフト5位の秋広優人内野手(18)が、3試合ぶりの2号ソロを放った。

5回2死、DeNAの育成左腕・石川の内角低め128キロのカーブをすくい上げた。大きな弧を描いた打球は右翼場外フェンス近くまで飛んだ。右翼手の楠本が打球を追いかけるのをやめるほど特大の1発に「これまで変化球とか全然打てなかったので、その変化球を打てたのはよかった」と笑顔を見せた。

強烈な一打の裏には、阿部2軍監督からのアドバイスがあった。30日、「打ちたい気持ちが強すぎて当てに行っている。打てるボールをしっかり選んで」という言葉をもらった。「しっかり意識していきました」と、助言を胸に臨んだこの日は3安打2打点。凡退した2打席も、右飛と捉えた当たりの中飛だった。小さくまとまらず思い切って振りに行く意識が結果につながった。

1打席目の左前打は今永から、5打席目の右越えの適時二塁打は三上から。昨年8月以来の実戦復帰登板とはいえ昨年まで2年連続で開幕投手を務めた左腕と、1軍経験豊富な右腕を攻略した。「自分の中で自信になったじゃないですけど、これからも頑張っていきたいと思いました」。守備でも公式戦では自身初となる三塁でのスタメンにも動じず、ミスなくゴロをさばいた。抜群のポテンシャルを秘めたルーキーが、2軍で存在感を示し続けている。【小早川宗一郎】