決意の日本復帰から約3カ月。楽天田中将大投手(32)が杜(もり)の都で、節目の1勝を積み重ねた。

13年11月3日、巨人との日本シリーズ第7戦以来8年ぶりの本拠地登板で西武打線を6回68球3安打1失点。故障から復帰2戦目で今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。177試合目での到達は48年藤本(巨人)に並ぶ歴代2位のスピード記録。チームの連敗を2で止め、輝かしい自分史の1ページを刻んだ。

▼田中将が今季初勝利を挙げ、日本通算100勝を達成した。初勝利は07年4月18日のソフトバンク5回戦(フルキャスト宮城)で、100勝達成はプロ野球139人目。楽天だけで100勝したのは初めてだ。通算177試合目で到達は39年スタルヒン(巨人)の165試合に次ぎ、48年藤本(巨人)に並ぶ歴代2位タイのスピードとなり、2リーグ制後入団では61年杉浦(南海)の188試合を抜く最速記録だ。まだ36敗の田中将は勝率が7割3分5厘で、100勝達成時の勝率7割以上は5人目。過去4人は最終勝率が6割台に下がり、通算100勝以上で生涯勝率7割以上の投手はいないが、田中将は7割をキープできるか。