巨人が1人1殺継投でギリギリ逃げ切った。2点リードの9回に鍵谷をマウンドに送った。先頭梅野に二塁打、中野を中飛に打ち取るも、陽川、近本に連続四球…。1死満塁のピンチで大江を投入した。大江は糸原を空振り三振に仕留め、2死満塁で野上に託した。野上はマルテを遊ゴロに封じた。「1Team」を象徴する“1/3回継投”で最終回をしのぎ、通算2000試合目の伝統の一戦を白星で飾った。

勝利投手は6回1/3、3失点でサンチェスが3勝目を挙げた。サンチェスは、この日、右肘の違和感で離脱中のエース菅野からプレゼントされたグラブを使用し「菅野からプレゼントとしていただいた。プレゼントをもらったら使わなければいけないと思う」と喜んだ。高梨、中川、鍵谷、大江にホールドがつき、野上は今季初セーブで、749日ぶりとなる通算4セーブ目をマークした。お立ち台に上がった野上は「1点はしょうがないと思って、コースをしっかりとつけるようにと。2死満塁でしたが、走者なしの気持ちで投げました。マウンドに立てば楽しんで投げることだけを1試合1試合、1球1球、楽しんで野球をやりたい」。大江も「とにかく1人を全力で打ち取るという気持ちでマウンドに上がった。力んで真っすぐを外してしまうこともあった。スライダーが決まった良かった」と胸をなで下ろした。

◆巨人-阪神戦2000試合 1戦目は36年7月15日に山本球場で行われ、タイガースが8-7で勝利。通算成績は巨人の1094勝835敗71分けで、2000試合を記録したのは阪神-中日戦の2001試合に次いで2カード目。巨人-中日戦はあと4試合で2000試合に到達する。

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