DeNAが12年以来9年ぶりにソフトバンクに勝ち越した。「恐怖の8番」大和内野手(33)がまた決めた。3点差を追い付かれた直後の7回1死二塁。スライダーをフェンス直撃の勝ち越し二塁打。「後ろにつなぐ気持ちで打席に入りました。田代さんのおかげです。普段からものすごくアドバイスしてもらうけど、今日は打席に行く前は何も言ってくれなかった。うれしかったですし、田代さんが一番喜んでくれたので良かった」。66歳の巡回打撃コーチに感謝した。

チーム最年長の33歳だが、田代っ子だ。「お父さんみたいな感じ。基本的に野球の話だが、野球以外の話もする。常に自分が乗せられている」。交流戦からベンチ入りした、ちょうど2倍の年輪に鼓舞される。逆転3ランを放った28日楽天戦に次いで、チーム最多タイとなる今季3度目の勝利打点。打率こそ2割1分8厘と低いが、得点圏打率は3割9分1厘とチーム最高だ。「細かいプレーがない。思い切りいくだけ」という8番も板についてきた。

交流戦は前半3カードを終え、2位につける。三浦監督は「過去は過去。今年は今年。この勢いを続けるだけ」。自力Vも復活。例年強いパ・リーグ相手に、交流戦通算最低成績のDeNAが暴れている。【斎藤直樹】

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