巨人亀井善行外野手(38)がプロ通算100号本塁打を放った。9回無死、日本ハム杉浦から右翼席に運んだ。「6番右翼」で4月20日阪神戦以来35試合ぶりにスタメンに名を連ね、即結果を出した。2日と3日にはベテランでは異例となる“親子ゲーム”で奮闘。鎌ケ谷で行われたイースタン・リーグ日本ハム戦に先発出場した後、東京ドームでの西武戦に代打で出場していた。

プロ17年目での到達は大卒選手では史上最遅となった。38歳10カ月での100号到達は歴代年長4位タイ。最年長は52年岩本(大洋)の40歳3カ月で、現巨人野手総合コーチの石井(広島)が09年に記録した38歳10カ月に並んだ。球団の生え抜き選手では76年末次利光の34歳1カ月を45年ぶりに更新する年長記録となった。

04年ドラフト4位で中大から入団。2年目の06年6月29日、横浜スタジアムでの横浜(現DeNA戦)戦で、米ジャイアンツからの退団を表明した山口俊投手からプロ初本塁打を放った。17年目の今季は、3月26日のDeNAとの開幕戦で、史上初の開幕戦代打サヨナラ弾を決め、100号へ王手をかけていた。

▼通算100本塁打=亀井(巨人) 5日の日本ハム2回戦(東京ドーム)の9回、杉浦から今季2号を放って達成。プロ野球302人目。初本塁打は06年6月29日の横浜9回戦(横浜)で山口から。38歳10カ月で達成は史上4位タイの年長記録。

◆通算100号のスロー到達

<1>52年岩本(大洋) 40歳3カ月

<2>67年ロイ(西鉄) 39歳9カ月

<3>90年八重樫(ヤクルト) 39歳0カ月

<4>67年スペンサー(阪急)、09年石井琢(広島)、21年亀井(巨人) 38歳10カ月