阪神が終盤に猛追を見せるも、前半戦の最終試合は惜敗となった。

無傷の6連勝中だった先発のガンケルが、5回7安打3失点で今季初黒星。打線はDeNA先発の今永から、7回まで1得点と苦戦した。8回に代打原口からの3連打などで1点差まで詰め寄ったが、あと1歩及ばなかった。

連敗でカード負け越しとなったものの、前日13日に前半戦の1位を確定させている。

 

阪神矢野燿大監督(52)の試合後の一問一答は以下の通り。

 

-8回、9回とあと1歩まで迫った

矢野監督 「ちょっと前半はね、完全に相手のペースになってしまったんで。その分1点がね、結果的に最後まで重くなっちゃったなっていう感じです」

 

-終盤の攻めは手応えも

矢野監督 「でも勝負事なんでね。負けて何か言えることないんで。やっぱり勝って、終わりたかったですけど。気持ちの部分ではみんな、なんとかしようっていうね、そういう気持ちでやってくれたっていうのは、僕としてはうれしいです」

 

-前半戦が終了し、貯金15で首位。この状況をどうとらえている

矢野監督 「21までね、貯金もいきましたし。そういうところでは、最近ちょっとうまくいかなかったんでね。若干ムードも重くなってしまっていますけど、でも首位にいることは胸張っていいと思いますし。開幕から何カ月もみんな、タイガースらしい野球をやってきてくれたんで。ブレークを挟んで、まだもう1回、そういう形に戻れるように頑張っていきます」

 

-ここまでの試合でチームとしてできてきたこと、足りないことは

矢野監督 「できることは本当に苦しい時でも全力疾走するとか、苦しい時に楽しもうとするとか、そういうところを選手たちは本当によくやってくれている。足りないとすれば、勝ってでしかそれを証明できないので。勝負事は勝ってしか証明できない。証明するためには足りないところは勝つというところだと思うので、勝てるようにしたいです」

 

-五輪ブレークに入る

矢野監督 「最初はね。みんな疲れてもいますし、気持ちも張りつめていたんでね。いったんはリラックスしてもらってね。2週、3週と体を作って、試合に向けて準備をして行きたいなと思います」

 

-後半戦への意気込み

矢野監督 「終わったばかりなんでね。しっかり考えながらやっていきたいと思います」

 

-DeNA先発の今永は

矢野監督 「状態も良さそうだったんでね。(前日13日の)坂本も同じやったけど、ボール球を振りすぎているんでね。そこはああいうペースに持っていかれてしまう…まあそれぐらい腕の振りもいいし、相手もいいボールを投げているっていうのは、もちろん俺も現役時代戦って横から見るほど簡単じゃないというのは分かっているんだけど。それをなんとか1球見逃すっていうことが一人のバッターができれば、変わってくるということはあるんだけど。そこは誰か1人がっていうよりはチーム全体でやっていかないとなかなか前に進んでいかないんでね」

 

-右バッターが苦しんだ

矢野監督 「チェンジアップがあるんでね。左バッターの方が対応しやすく見えるけど」

 

-8回の猛攻。佐藤輝は空振り三振だった

矢野監督 「そりゃ勝負やからやられることもあるし、逆に初戦みたいなこともあるんでね。それは勝負事なんで、結果を受け止めてどう前に進んでいくかだけしかないと思う」

 

-先発のガンケルは

矢野監督 「う-ん、まあ良くはなかったよね。ピッチャーに打たれるのはもったいなかったし、飛ばして行ってるのは分かったけど、状態としてはやっぱりコーナーについていく感じではちょっと甘くなったり、球の質的にも調子がいいというよりは良くないかなあというふうに見えた。すごく悪いというわけではない」

 

-秋山を6回から中継ぎで投入

矢野監督 「アキと話をしながら、中4日だけど、アキ入れるかという話をした時に『全然行けます』と言ってくれたんで。そういうところでは1枚も2枚もいてくれることで助かった。実際、今日2回、アキが行ってくれたから、ムード変わった。そういうところは助かりました」

 

-途中出場だったマルテの状態は

矢野監督 「大丈夫であればスタメンで出しているけど、大丈夫じゃないから後からしか行けない。でも後から行って、何とかしようというのはやってくれたんでね。存在というか、それが相手にプレッシャーかけられた。ブレークに入るんで、しっかり合わせてやってくれると思います」