ロッテの育成選手、ホルヘ・ペラルタ外野手(20)が10日、ZOZOマリンで入団会見を行った。

ドミニカ共和国出身のペラルタは、昨年末に獲得が発表されていたが、コロナ禍の影響で来日が遅れていた。「毎日、基本的には1人で一生懸命練習をしていました。いつ日本に来れるかは分からなかったので、いつもメンタルの準備もし、体の準備もできていました。いま来られてすごくうれしく思っています」と笑顔を見せた。

50メートル5秒6の快足を生かし、両打ちで内外野の守備をこなす。高校までは主に中堅を守り、プロ経験はない。母国ではチームメートから「チスパ」と呼ばれた。火花を意味する。「チームの起爆剤として、勝利に貢献できる。いつも一生懸命、100パーセントのプレーをしてできる、そんな意味で呼ばれたことがあります」と明かした。

この日、20歳の誕生日を迎えた。チームでは佐々木朗、横山と同世代になる。母国から多くのメッセージが届いた。「寂しい?」と心配されたが「自分は日本で成功を収めるために来ているから、ここで一生懸命やるだけだ」と返信した。思いは強い。

「ドミニカ共和国では16歳を過ぎると、なかなかプロのチームと契約することが難しくて。なかなか難しい状況にいたんですけど、一生懸命練習することだけを意識して。ちょっと遅くはなりましたけど、ようやくこうやってプロと契約できて、日本に来られて。本当に自分の野球人生が始まったんだなという気持ちです」

ここから、ジャパニーズ・ドリームをつかみ取る。【金子真仁】