阪神の佐藤輝明内野手(22)がプロ初の2打席連発で69年に田淵幸一がマークした球団新人最多記録の22本塁打に並んだ。DeNA戦(東京ドーム)でともに浜口から3回と6回に21、22号ソロ。1リーグ時代の46年に「青バット」の大下弘(セネタース)が記録した新人左打者の歴代最多も2本更新した。初回の先制打と合わせて猛打賞でチームの3連勝に大きく貢献した。

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佐藤輝がファンと公言する「ももいろクローバーZ」の「Zポーズ」を改良した。本塁打後にベンチ前で親指の腹同士をくっつけてZの文字を作るパフォーマンスを決めてきた。新型は手のひらを内側に向けて「チョキ」をつくり、右人さし指と左中指を重ね合わせてZをかたどった。7月下旬に「ももクロ」のオンラインファンミーティングで「推しメン」の高城れにが披露したもので、エキシビションマッチでのテストをへて22号の後に「新Zポーズ」を繰り出した。パフォーマンスも進化を止めていない。

▼新人左打者の22本塁打は46年大下(セネタース)の20本を抜く新記録で、阪神で新人の22本は69年田淵に並ぶ球団タイ記録。1試合2本以上のマルチ本塁打は、3本打った5月28日西武戦以来2度目で、2打席連発は初めて。阪神の新人で2打席連発は48年10月16日別当、69年4月13日、同年10月16日田淵、14年7月1日梅野に次いで4人、5度目となり、2度のマルチ本塁打は田淵以来2人目の球団タイ記録。